先週土曜日、「大統一Debian勉強会 2013」(2013年06月29日(土)、日本大学 駿河台キャンパス)に参加してきました。
各地で自主的に行われているDebian勉強会が一堂に会して交流するというこのイベント。昨年、京都で初めて開催されて好評だったことから、今回、東京での第2回開催と相成った次第。将来的には、Debian開発者の国際会議「DebConf」を日本で開催することを目指しているそうです。素晴らしい!
今回、初めてスポンサーを募ったところ、日本マイクロソフト株式会社が「Platinum Sponsor」になるという意外な展開に。その辺の事情は、ライトニングトークで同社の武田さんが「マイクロソフトの方から来ました」と題して発表し喝采を浴びていました。
どのセッションも面白かったのですが、個人的には、g新部さんの「善きDebian者は堅牢なるGnuk Tokenを使う」がツボでした。GnuPGの秘密鍵を安全に保存し、持ち歩くためのUSBデバイス(とソフトウェア)を開発している、という話。プロジェクトそのものもさることながら、そこから脱線して話が盛り上がる、あのいつものg新部さん節が健在でした。g新部さんとは、セッションの前後にいろいろお話ししたので、そのうち何かやれないかなと考えています。
最後に行われたライトニングトークは、爆笑の連続。コミュニティイベントのライトニングトークは、どうしてこんなに面白いのか。5分という制限時間の中にエッセンスが凝縮されるからなのか、あるいは、発表者として登壇するハードルが低くて多様性が生まれやすいからなのか。単に、Debianだからなのか。編集者としては、こういう面白さをもっといろんな形で共有できたらと考えてしまう。
今回、参加を申し込むときにビックリしたのが、イベントのWebサイトが非常に良くできているという点。ボランティアベースで開催するイベントでは、なかなかそういったところまで手が回らないことが多いのですが、今回の大統一Debian勉強会2013のサイトは、ビジネスイベント顔負けの、使いやすいシステムでした。ANNAIという、京都にある会社が「WebSite Sponsor」となって構築、提供されたとのこと。こちらもなかなか興味深いお話だったので、いずれ何かやろうかと考えています。
というわけで、個人的にはとても収穫の多い1日でした。ありがとうございました!
いくつかのセッションについては、発表資料が公開されています。参考までに。